

過熱してしまったのは、四谷大塚が4年生の12月におこなっていた会員選抜試験が、あたかも中学入試第一次予選通過のごときものになったからである。ここに合格するために4年のはじめ、もしくは3年から勉強をさせる塾が増えた。四谷大塚の会員に合格した生徒が何人いるかでその塾の威信が問われるという奇妙な競争がおこなわれてきた。さらに予習主義で自学自習の四谷大塚方式に対抗して、日能研が復習主義で授業カリキュラム方式の通塾3年を真っ向から打ち出して生徒数を仲ばしてきた。現在では、日能研が大学受験をリードしているが、少子化とお受験の高まり、さらにひとりひとりの子に費用も手間もかける風潮が定着して、どの塾もますます低年齢化している。小学校低学年からのクラスや、塾によっては幼児進学教室まで用意している。今どきの子どもは赤ちゃんのときからダブルスクールの中で育つのだ。受験が緩和されている今、どのくらいの費用をかけるのか、じっくり考えないと、垂れ流し的に膨大なお金と時間を塾にそそぎこむことになる。用心したほうがいい。塾では成績はあがらないという事実取材して気がついたことだが、もともとよく勉強して成績もよく家庭もバックアップしている(物質的にも精神的にもはもちろん、親が高学歴で受験テクニックをもっている)生徒が受験に有利である。さらに父親と母親両方が勉強をみてやる時間的精神的ゆとりがあればベスト。受験が階層化社会を固定化するシステムになっているのだ。